投稿記事
<<米国カルフォルニア州での、自動運転車と、電気自車の現状>>
2023-02-27
米国カルフォルニア州の2022年度の「自動運転車」のテストの現状と、「電気自動車」の新車販売台数の現状を見てみたいと思います。
【自動運転の現状】
①米国カルフォルニア州では、2022年度(CY)2,062台の自動運転車が1064万Kmをテスト走行
米国カルフォルニア州は全米一自動運転車両のテスト走行が多く、州政府は毎年自動運転車走行に関するレポートを発表していますが、2022年のレポートが発表されました。
②Reports with Safety Drivers(セイフティドライバーが乗車している車両)
2022年に、カリフォルニア州内で走行した自動運転車(セイフティドライバーが乗車)は合計1,507台で、昨年1,175台から28%増加しました。Waymo(親会社Alphabet Inc.)が688台と最も多く、次いでCruise(親会社General Motors Company)が388台となり、昨年の138台から3倍近く増加しました。
全車両を合わせた走行距離はで9,642,349kmで、昨年の6,482,960km(4,051,850マイル)より約1.5倍増加しました。最も走行距離が長かった企業はWaymoで、4,640,230キロメートル(2,900,144マイル)、Cruise2,761,955キロメートル(1,726,222マイル)でした。
セーフティドライバーが自動運転に、事故防止等の為に介入しなければならない回数については、その判断が、各社に委ねられているため、正確な比較とは言えませんが、Cruiseは、セーフティドライバーが自動運転に介入する迄に、平均95,901マイル(153,442キロメートル)もの距離を自動運転で走行したことになります。自動車運転者の年間走行距離を1万マイル(16,000Km)とすると、この数字は10年に1度しか介入していないことになります。2位はAutoXで49,314マイル(78,902キロメートル)、WeRideで43,040マイル(68,865キロメートル)、Zooxで26,292マイル(42,067キロメートル)となっています。
③Driverless Reports(セイフティドライバーが乗車していない車両)
同州では、7社(Apollo、AutoX、Cruise、Nuro、Waymo、WeRide、Zoox)がセイフティドライバーが乗車しない車両でテスト走行できるライセンスを持ち、ドライバーレス走行に関する数字を報告しました。内5社(Apollo、Cruise、Nuro、Waymo、WeRide)は、昨年と比較して623,689マイルをドライバーレスで走行しました。(昨年の25倍のマイル数)合計555台の自動運転車で約100万kmの無人走行をしましたが、中でもCruiseが交通量の多いサンフランシスコ市内での走行距離が546,492マイル(874,388km)と最も長く走行をしました。
①米国カルフォルニア州では、2022年度(CY)2,062台の自動運転車が1064万Kmをテスト走行
米国カルフォルニア州は全米一自動運転車両のテスト走行が多く、州政府は毎年自動運転車走行に関するレポートを発表していますが、2022年のレポートが発表されました。
②Reports with Safety Drivers(セイフティドライバーが乗車している車両)
2022年に、カリフォルニア州内で走行した自動運転車(セイフティドライバーが乗車)は合計1,507台で、昨年1,175台から28%増加しました。Waymo(親会社Alphabet Inc.)が688台と最も多く、次いでCruise(親会社General Motors Company)が388台となり、昨年の138台から3倍近く増加しました。
全車両を合わせた走行距離はで9,642,349kmで、昨年の6,482,960km(4,051,850マイル)より約1.5倍増加しました。最も走行距離が長かった企業はWaymoで、4,640,230キロメートル(2,900,144マイル)、Cruise2,761,955キロメートル(1,726,222マイル)でした。
セーフティドライバーが自動運転に、事故防止等の為に介入しなければならない回数については、その判断が、各社に委ねられているため、正確な比較とは言えませんが、Cruiseは、セーフティドライバーが自動運転に介入する迄に、平均95,901マイル(153,442キロメートル)もの距離を自動運転で走行したことになります。自動車運転者の年間走行距離を1万マイル(16,000Km)とすると、この数字は10年に1度しか介入していないことになります。2位はAutoXで49,314マイル(78,902キロメートル)、WeRideで43,040マイル(68,865キロメートル)、Zooxで26,292マイル(42,067キロメートル)となっています。
③Driverless Reports(セイフティドライバーが乗車していない車両)
同州では、7社(Apollo、AutoX、Cruise、Nuro、Waymo、WeRide、Zoox)がセイフティドライバーが乗車しない車両でテスト走行できるライセンスを持ち、ドライバーレス走行に関する数字を報告しました。内5社(Apollo、Cruise、Nuro、Waymo、WeRide)は、昨年と比較して623,689マイルをドライバーレスで走行しました。(昨年の25倍のマイル数)合計555台の自動運転車で約100万kmの無人走行をしましたが、中でもCruiseが交通量の多いサンフランシスコ市内での走行距離が546,492マイル(874,388km)と最も長く走行をしました。
米国カルフォルニア州は、日本よりも面積が広く、人口は約4000万人います。このカルフォルニア州では、1年間に約2000台の自動運転のテスト車両が約1000万Kmを走行していますが、皆さんはこの世界を想像できますか?自動運転車の走行は日常であり、商用サービスも開始されています。日本の状況とは大きく異なると思いますが。
【電気自動車の現状】
①米国カルフォルニア州での、2022年度(CY)電気自動車の販売状況
カリフォルニア州の2022年の新車販売台数は166万7831台で、2021年に比べ10%減少しました。電気自動車のシェアが7.6ポイント上昇して17.1%(2021年比62%増の28万5199台)、一方ハイブリッド車(HV、プラグインハイブリッド車=PHVを含む)のシェアは14.0%(2021年比10%減の23万3496台)とほぼ横ばいでした。(2022年の全米の新車販売台数は2021年比8%減の1386万5892台で、新車販売に占めるEVのシェアは2021年の3.2%から22年には5.8%へ)
②車種別でも米テスラのEVが初めてベストセラーカーに
カリフォルニア州の消費者は環境意識が高いとされ、これまでは燃費性能に強みを持つホンダやトヨタ自動車の牙城となってきました。(ハリウッドのセレブらを中心にトヨタの主力HV「プリウス」の人気に火をつけた地域です)日本車メーカーが同州でベストセラーカーの座を明け渡すのはデータが確認できる2017年以降で初めてとなります。
また、同州は1960年代から米国の環境規制の先頭に立ち、連邦政府のルールづくりにも影響を与えていますし、10を超える他州がカリフォルニア州にならった環境規制を取り入れています。同州は2022年には26〜35年にかけてガソリン車の販売を段階的に禁止する新たな規制案を決定、各メーカーは初年度の2026年には州内で販売する新車の35%をEVや一定の条件を満たすPHVなどにする必要があります。
③日本の電気自動車の販売状況
2022年の電気自動車の国内販売台数(軽自動車含む)は前年比2.7倍の5万8813台で、統計をさかのぼれる2009年以降過去最高となりました。乗用車全体に占める割合は1.71%で前年(0.59%)を上回りこちらも初めて1%を超えましたが、欧州、中国、米国と比較して、大きく出遅れています。(中国は2022年1~11月で新車販売の20%、欧州は1~9月で10%、米国は1~12月で5.8%が電気自動車が占めています)
④最先進国ノルウェーの電気自動車販売状況
ノルウェー道路連盟(OFV)によると、2022年に同国で販売された新車に占める電気電動車(HV等を除く)の比率は79.3%となり、2021年の65%から上昇しました。10年前の電気自動車の販売シェアは2.9%でした。また同国で昨年最も売れたブランドは2年連続でテスラで、市場シェアは12.2%と、フォルクスワーゲン(VW)の11.6%を上回りました。ノルウェーの新車販売に占める電気自動車の比率は、高額の補助金に支えられ、世界で最も高くなっています。
【まとめ】
今回は、米国カルフォルニア州のレポートを中心に、自動運転車の状況と電気自動車の販売状況についてまとめてみました。皆さんご存知の様に自動運転車の普及は、「交通事故の削減」「運転の快適性向上」「高齢者等の移動支援」等の新しい価値を提供します。また電気自動車の普及は、地球環境の悪化を考えると、走行時に二酸化炭素を排出しないことは非常に重要なことと言えます。
日本の2019年の主要製造業の製造品出荷額等は全製造業で約323兆円ですが、内18.6%が自動車でした。また 日本の2020年の全就業人口は6,667万人ですが、自動車関連2020年の自動車関連雇用数は552万人(8.3%)でした。自動車業界はまさに、日本の産業を支える最重要の業界と言えます。
今自動車業界は「100年に一度の大変革期」と言われ、「C:情報化」「A:自動化」「S:サービス」「E:電動化」などの領域で技術革新が進み、クルマの概念が、大きく変わろうとしていますが、 「A:自動化」 「E:電動化」の領域で、世界に大きく後れをとっているのではないでしょか。
出典:https://thelastdriverlicenseholder.com/2023/02/17/2022-disengagement-report-from-california/
出典:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN1065B0Q3A210C2000000/
出典:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC10ARK0Q3A110C2000000/
出典:https://jp.reuters.com/article/autos-electric-norway-idJPL4N33P05W
